痛くないと言ったらウソ。
刺す瞬間が怖くないと言ったらウソ。
でもその度に点滴も採血も痛がって身を捩って顔をしかめた南平くんを思い出す。
血管が採血のし過ぎで固くなり、
それでも検査のたびになだめて
失敗されると自分まで刺されているようにズキズキしたものだった。
採血は地獄だった。
たくさんの輸血で維持できた体。誰かが助けてくれた血なんだよね。
そう思って出来るだけ献血に行っています。
誰かの命のために、時間があるわたしができることを
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